アンロック! ミステリーアドベンチャー 日本語版 (Unlock! Mystery Adventures)
協力してなぞ解きをしていくのが楽しいゲーム
■なぞ解き大好き派におすすめのボードゲーム
「アンロック! ミステリーアドベンチャー 日本語版」は、いわゆる脱出ゲームと呼ばれるタイプのボードゲームです。
いかに謎を解いて部屋から脱出するかというのがゲームの基本になっているので、なぞ解きが好きで好きで仕方ないという人にはまさにおすすめと言えるでしょう。
脱出のためのシナリオは3つあるので、一つのボードゲームで3つのストーリーが楽しめるのが一石二鳥ならぬ一石三鳥といった具合にお得感もあってうれしいところです。
ただ、3つのシナリオの難易度はバラけていますので、どれを選ぶかはなぞ解きの腕次第といったところでしょうか。
一応、シナリオ1から3までの数字は難易度に連動しているのですが、正直なところ、シナリオ1が難易度1であると言えないほど、なかなか手の込んだ設定になっています。
そのため、序盤はスイスイいって、これなら簡単と思っていたところ、後半になってきて悪戦苦闘ということが起こってきます。
とはいえ、こういうところが海外のボードゲームのおもしろいところでもあるので、シナリオすべてが手ごわいと思ってかかったほうがいいでしょう。
■アンロックシリーズの第2弾
ボードゲーム好きが楽しめるのはもちろんですが、「アンロック!ミステリーアドベンチャー」はアンロックシリーズの第2弾となっていて、前作から始めるのもいいかもしれません。
ただ、前作とはそれほど連動していないので、これだけでも充分遊べるのは、続きものが少なくない海外のボードゲームの中ではうれしい要素です。
部屋から脱出することと、そのときになぞ解きをしないといけないことがこのゲームの最大の醍醐味で、簡単に言えば現場を捜索して、物品を組み合わせ、パズルを解き明かすという一連の流れを、いかにうまく進めていくかが勝敗のカギを握るわけです。
なぞ解きが大好きな人にとっては魅力あるものの、なぞ解きに慣れていない人はなかなか手こずるボードゲームなのも確かです。
ヒントというわりにはあまりヒントになっていなかったり、安易に進めるとペナルティを食らってしまったりと、けっこうなぞ解き派でも苦労するように作られています。
その分、出される問題やギミックは海外のゲームならではのおもしろさがあるので、結局のところなぞ解きの血が騒いでしまうゲームなのはすごいものです。
■何人で遊ぶかも重要
2~6人というプレイ人数設定を考えると、プレーヤーの人数によって毎回楽しみ方が変わってきます。
元々協力型のなぞ解きゲームのため、多くのプレーヤーが参加すればするほど、意外な視点から物事を捉えてなぞ解きをする人がいれば、おもしろい展開になるからです。
プレーヤー設定は2人からとなっていますが、実際にはソロプレイも可能で、1人でやってみるというのもおすすめです。
前作ではソロでのプレイはできない設定になっていましたので、1人でじっくりやってみるのもまた一興でしょう。
ストーリーは冒険色の強いものになっているので、お話自体も楽しめるという、なぞ解き派にはうってつけのゲームです。